遠山景織子

とおやま きょおこ[1]
遠山 景織子
本名 遠山 景織子
生年月日 (1975-05-16) 1975年5月16日(48歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
身長 167 cm[1]
血液型 O型[1]
職業 女優、モデル
ジャンル 映画テレビドラマ舞台CM
活動期間 1990年 -
活動内容

1990年:モデルデビュー

1993年:『高校教師』
配偶者 なし(未婚・独身)
事務所 オフィス・メイ
主な作品
テレビドラマ
『いつも心に太陽を』
『若者のすべて』
マンハッタンラブストーリー
『偽りの花園』
相棒
映画
『高校教師』
バラエティー番組など
笑う犬の生活
笑う犬の冒険
CM
サントリー南アルプスの天然水
 
受賞
日本アカデミー賞
新人俳優賞
1994年『高校教師』
ブルーリボン賞
  • 新人賞
  • 1994年『高校教師』
その他の賞
受賞歴参照
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遠山 景織子(とおやま きょおこ、1975年5月16日[1] - )は、日本女優東京都出身。オフィス・メイ所属。東京都立野津田高等学校中退。独身。

略歴

年子の3姉妹の次女として生まれる [2]遠山家では代々「景」の通字が使われることが多く、3姉妹それぞれが字を使って命名された)。よく間違えられるが、名前の読みは「きょこ」ではなく「きょこ」[1]である。

地元の中学に進学し、春休みに初めて原宿駅へ行き、竹下通りを歩いたところ3社からスカウトされ、最初に声を掛けてきたフリーダムに所属[3]

1990年ネスレ日本(ミロ)のポスターデビュー[4]。企業広告や一部ファッション雑誌のモデルとして活動を始め、1992年サントリーでの「南アルプスの天然水初代CMガール」に起用され、注目を集める[4]

1993年3月、本格的に女優を目指すため、本人の意思で高等学校を中退。演技のレッスンに専念する。所属事務所はエスパースに移籍。同年5月、映画『高校教師』のオーディションで350人の中からヒロイン・柏木繭役に選ばれる[4]。ヌードも辞さない体当たりの演技が評価され、日本アカデミー賞、ブルーリボン賞を始めとする主要な新人賞を総なめにした。

1997年、所属事務所をラミパスに移籍。

1998年、日中合作ドラマ『風雨一世情』(邦題:『漆器』)でアジアデビューを果たす。同年4月には『びじゅある』にレギュラー出演(番組内では小泉今日子の「キョンキョン」にあやかって「GYON2ギョンギョン)」という愛称で呼ばれた)。『笑う犬の生活』にもレギュラー出演し、産休で番組を降板するまで様々なコントにも挑戦し、人気を博した(2008年の『笑う犬2008秋』には産休で降板して以来7年ぶりに出演した)。

2001年、遠山の妊娠を機に元光GENJI山本淳一の所属事務所から妊娠2か月であることと結婚する意向である事がFAXでマスコミ向けに発表され、4月に結婚する予定と見られたが、9月の男児出産後に未婚であることが明らかになり、交際が破局していたことが発覚。

2006年、『偽りの花園』にて主演。製作発表の席では服部宣之から「日本で一番美しい涙を流す女優」と形容された。

2010年、長年、遠山の結婚相手として噂に上がっていた辻岡正人が、自身のブログで結婚説を否定した。

2013年、オフィス・メイへの所属事務所移籍を発表[5]

人物

映画『高校教師』

映画『高校教師』のヒロイン役オーディションでは、「彼女が面接室の扉を叩いて席につくまでの数十秒の間に結論は出ていた」というスタッフの証言があるほど際立っていた存在で、原作・脚本の野島伸司にも「繭役は絶対に彼女!」と絶賛されて大役の切符を手にした。

撮影中は、“繭だったら何を思って、どう考えるのか”を想像して役になりきる訓練をした[4]。また、台本を読み込んだ上で、作中の裸でプールに飛び込むシーンも吹き替えなしで演じることを直訴して臨んだ[注釈 1]。新人女優だったため思うように演技ができず撮影を止めてしまうこともあったが、相手役の唐沢寿明の支えに助けられた[4][注釈 2]

その他

中山美穂吉田栄作のファンであり、スカウトされたのもタレントショップで2人のグッズを買いに竹下通りに行ったことがきっかけ[2]。中山については子供の頃から『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)などの歌番組で歌を聴いたり、彼女の出演ドラマを色々と観ていた。本人は後に「キレイでかわいらしくて、まさに憧れの存在。学生時代に髪型をマネしていました」と回想している[注釈 3]

吉田については、1989年に中山が出演した通称・月9ドラマ『君の瞳に恋してる!』(フジテレビ系)で、初めて彼を見てすぐにファンになった[2]。以後、吉田目当てで毎号買い始めた雑誌『明星』の彼のグラビアを切り抜き、透明下敷きの中に入れて学校生活を送っていた[注釈 4]。初めて買ったCDは、吉田の『心の旅』[注釈 5](1990年)[注釈 6]

芸能界デビュー後、「サントリー南アルプスの天然水」のCMに出たことが、女優を目指すきっかけとなった[注釈 7]

趣味は、水泳、日舞[1]

資格は普通自動車免許、ナチュラルフードコーディネーターを取得している[1]。料理上手[1]なことを活かして弁当関連の著作もある[4]

出演

映画

テレビドラマ

バラエティレギュラー

  • 1998年:「びじゅある」(関西テレビ
  • 1998年:「笑う犬の生活」(フジテレビ
  • 1999年:「笑う犬の冒険」(フジテレビ)
  • 2008年:「笑う犬2008秋」(フジテレビ)
  • 2010年:「笑う犬2010寿」(フジテレビ)
  • 2010年:「笑う犬2010旅」(フジテレビ)

その他のテレビ番組

舞台

  • 1995年:「ラブ・レターズ」
  • 1998年:「奇妙なゲーム」
  • 1999年:「鏡」
  • 1999年:「およしなさいッ」
  • 2000年:「犬夜叉
  • 2001年:「犬夜叉」(リターン公演)
  • 2002年:「魔法の黄色い靴」
  • 2008年:「燻し銀河」
  • 2008年:「GOD DOCTOR」
  • 2008年:「7人は僕の恋人」
  • 2019年:「巌窟王 Le theatre」
  • 2020年:「ぼくらの七日間戦争
  • 2023年:「オッドタクシー 金鋼石は傷つかない
  • 2024年:「蒼い薔薇のシグナル2024 〜人は燃え尽きるから面白い〜」[10]
  • 2024年:「荒木町ラプソディー」[11]
ミュージカル
  • 2019年:「人生のピース」
朗読劇
  • 2019年:「音楽朗読劇『ヘブンズ・レコード~青空篇~』2019」
音楽劇

ラジオ

PV

CM

  • 1990年:ネッスル「ミロ」
  • 1990年:三菱
  • 1992年:サントリー「南アルプスの天然水
  • 1992年:NEC「Parabola」
  • 1992年:トヨタカムリ
  • 1992年:K&K「ジョイフルゼリー」
  • 1992年:メイトー「カスタードプリン」
  • 1993年:伊勢丹
  • 1993年:KENZO化粧品
  • 1993年:九州テレメッセージ
  • 1994年:ポーラ「ピュアナチュラル」
  • 1996年:リクルート「仕事の部屋」
  • 1997年:テレメッセージ広島
  • 1997年:サントリー「ザ・カクテルバー」
  • 1997年:日本リーバ「オーガニック」
  • 2001年:化粧惑星「フローズンショット」
  • 2004年:TU-Ka 「ツーカーV3エース」
  • 2005年:NTT DoCoMo「東京国際女子マラソン限定CM」
  • 2012年:サントリー「BOSSレインボーマウンテン」(子役編)

書籍

写真集

  • CIN´EMA(2003年11月、バウハウス、撮影:川島文行)ISBN 978-4894619548

受賞歴

(すべて映画『高校教師』による受賞)

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 本人は、「恥ずかしいという思いもありましたが、なくちゃならない、絶対に必要なシーンだったので抵抗はありませんでした」と回想していっる[4]
  2. ^ 泣くシーンでは上手くできずに何度かNGになった後、唐沢から耳元で「悔しいだろう」と言われた。この一言がスイッチになって内側の感情が湧き出し、直後の撮影でやっとOKがもらえた。本人は「その時、私もいつか大事な場面で共演者の力を引き出す一言が言える役者になりたいと思いました」と回想している[4]
  3. ^ また本人は、「アルバム『Jeweluna』(1990年)のジャケットで、中山さんが薬指にはめている指輪がかわいくて、地元のお店を何軒もまわって似たような指輪を見つけた時は嬉しかった!」とも語っている[2]
  4. ^ 音楽の授業などに教材を持って別の教室に移動する時は、わざと吉田の顔が見えるようにして下敷きを持ち、クラスメイトに“栄作ファン”であることを誇示していたとのこと[2]
  5. ^ バンド「チューリップ」のカバー。
  6. ^ 本人によると、「そのCDは8センチCDで、(細長いパッケージはさらに半分に短縮することも可能だったが)買ったままの状態で大事に保存していました。吉田さんの柔らかそうな笑顔は優しさが全面にあふれていたし、(当時吉田が芸能活動時によく着ていた)白いTシャツにデニムという飾らないファッションも、真ん中から分けたサラサラの髪をかき上げる仕草も本当にカッコいい」と評している[2]
  7. ^ 本人は後に、「15秒、30秒という限られた時間でしたが、このCMはきちんとストーリー性がある作品でした。“もっともっと表現してみたい”という思いが強くなりました」と理由を語っている[4]

出典

  1. ^ a b c d e f g h [1] 所属事務所「オフィス・メイ」のプロフィール。
  2. ^ a b c d e f “遠山景織子 デビューのきっかけは吉田栄作のブロマイドを買いに行ったこと(その1)”. 女性自身 (2022年10月2日). 2023年5月28日閲覧。
  3. ^ ""遠山景織子 デビューのきっかけは吉田栄作のブロマイドを買いに行ったこと". 女性自身. 光文社. 2 October 2022. 2022年10月2日閲覧
  4. ^ a b c d e f g h i “遠山景織子 デビューのきっかけは吉田栄作のブロマイドを買いに行ったこと(その2)”. 女性自身 (2022年10月2日). 2023年5月28日閲覧。
  5. ^ “事務所移籍!”. オフィシャルブログ「Simple マイペース」 (2013年8月3日). 2013年8月6日閲覧。
  6. ^ “市原隼人主演「ホテルコパン」は16年2月公開!初披露の予告編を入手”. 映画.com (2015年11月25日). 2015年11月25日閲覧。
  7. ^ “劇場公開映画「月光」キャスト+スタッフ/” (2016年6月11日). 2016年7月6日閲覧。
  8. ^ [2]
  9. ^ “小関裕太、過去のスキャンダルに悩むアナウンサー役「不適切にもほどがある!」第8話ゲスト発表”. モデルプレス. ネットネイティブ (2024年3月8日). 2024年3月8日閲覧。
  10. ^ “東京印「蒼い薔薇のシグナル」2024年版、出演に冨家ノリマサ・遠山景織子・林明寛ら”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年1月7日). 2024年1月8日閲覧。
  11. ^ “佐々木譲のミステリー小説原作の舞台「荒木町ラプソディー」主演は中丸新将”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年4月25日). 2024年4月29日閲覧。

外部リンク

  • 公式プロフィール - オフィス・メイ
  • 遠山景織子 (@kyooko.9.tooyama) - Instagram
  • 遠山景織子オフィシャルブログ「Simple マイペース」 - Ameba Blog
ブルーリボン賞 新人賞
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括弧内は作品年度を示す、授賞式の年は翌年(2月)

  • 作品賞
  • 監督賞
  • 主演男優賞
  • 主演女優賞
  • 助演男優賞
  • 助演女優賞
  • 新人賞
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