マチベン

曖昧さ回避 この項目では、2006年放送の江角マキコ版について説明しています。2007年放送の渡哲也版については「新マチベン 〜オトナの出番〜」をご覧ください。

マチベン』は、2006年4月8日-5月13日まで、NHKの「土曜ドラマ」枠で、計6回放送された同枠シリーズ復活の第3作目のドラマでもある。育児休業中だった女優江角マキコが出産後初めて出演し、なおかつNHKのドラマに初主演する作品である。第4話「安楽死を認めますか?」は文化庁芸術祭優秀賞を受賞。

さらに、当作品以後、従前の22時スタートから1時間繰り上げて21時-21時58分(JST)に放送される(土曜日の『NHKスペシャル』の廃枠と23時台に『韓国ドラマシリーズ・宮廷女官チャングムの誓い』を戻すため)。

2007年6月30日から同年8月4日まで、キャストも設定も一新された『新マチベン 〜オトナの出番〜』が放送された。第25回向田邦子賞受賞作。

ストーリー

物語は、元々検事を務めていた天地涼子(江角)が、ある事件をきっかけとして検事を辞任し、町の小さな弁護士事務所を立ち上げて、市民の様々な問題点を克服するべく奮闘する姿を描いたヒューマンドラマである。江角はこのドラマで、メイクを一切付けないで収録に臨んでいるという。

ドラマの題名である「マチベン」は、「(町)医者のような弁護士」と、「依頼人をひたすら(待ち)続ける弁護士」の、二つの意味を掛けたもの、とされている。

第5話・最終話を除いては一話完結。第1話では少年犯罪、第2話では冤罪、第3話では死刑判決、第4話では安楽死、とテーマは多岐にわたった。

レギュラー・準レギュラー

  • 天地涼子:江角マキコ 
    検事だったが、ある事件をきっかけで職を辞め、後藤田、浦島と共に「えびす堂」を開所。弁護士(マチベン)に。話題性の高い事件を担当したがる。一風変わった法廷戦術を得意とする。
  • 神原啓吾:山本耕史
    祖父、父と3代続く法曹界のサラブレッド。太田正孝の法律事務所のエースとして、太田正孝から絶大な信頼を得ていたが、ある事件を境に辞職。天地涼子の誘いで「えびす堂」に入所しマチベンに。
  • 後藤田薫:沢田研二
    その昔は、エリート弁護士だったが、詐欺事件に関わってしまい、懲罰を受けてしまう。非常に金にうるさく、金にならない事件は扱わない。しかし、3人の中で最も経験を積んでおり、時折的確なアドバイスをだす。
  • 浦島たまを:中島知子(オセロ)
    バツイチ、子持ちの弁護士。民事専門。話題性の高い事件ばかりあつかう天地に、いつもケチをつけては喧嘩している。しかし、実際は天地の実力を認めている人情派の弁護士。
  • 村山信介:小林隆
    弁護士事務所「えびす堂」の事務員。温厚で物腰が柔らかいが、なぜか神原には対抗心を持っている。どうやら天地に惚れているらしい。
  • 橋本クリス:マリエ
  • 友永二三夫:大出俊 (俳優)
    裁判長。
  • 向井圭子:板谷由夏
    弁護士。
  • 松尾一成:沢村一樹
    東京地方検察庁のエリート検事。天地が検事だったころの同僚。もしくはそれ以上の関係?
  • 太田正孝:山本圭
    啓吾が所属していた太田&スミス法律事務所の代表で、啓吾の後見人を自負している。
  • 深川保:竜雷太
    天地が検事として担当した事件の被告人。現在は無期懲役刑が確定し、受刑中の身。

ゲスト

制作スタッフ

  • 制作統括:佐野元彦
  • 脚本:井上由美子
  • 音楽:吉俣良
  • 主題歌:EXILE「永遠」
  • 演出:笠浦友愛(1,2,6話)磯智明(3,5話)黒崎博(4話)
  • 編集:阿部格
  • 記録:城島純一、栗又三奈
  • 美術:山口類児、服部正子、日高一平
  • 技術:田中満、佐々木喜昭
  • 撮影:藤田浩久、佐々木達之介、平野拓也、岩崎亮、大和谷豪、村井陽亮
  • 照明:佐野清隆、関康明、笠原孝道、寺田博、松崎隆志、西澤庸浩、海老原俊
  • 音声:高橋英明、大塚茂夫、鈴木克明、高山幹久、鷲津寛厚、本間法義、石川日出夫
  • 映像技術:古越善之、高橋佳宏、大西康仁

サブタイトル

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2006年4月08日 法廷は涙にめざめる 8.0%
第2話 2006年4月15日 依頼人を裏切れますか? 7.3%
第3話 2006年4月22日 死刑囚を救えますか? 6.4%
第4話 2006年4月29日 安楽死を認めますか? 6.6%
第5話 2006年5月06日 無実を信じますか? 7.6%
第6話 2006年5月13日 真実がこわいですか? 6.8%
平均視聴率 7.1%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)

DVD

2006年9月20日、本編に加えてメイキングドキュメンタリー等を収録した3枚組のDVDにブックレットを付属したDVDボックスが発売された。発売元はNHKエンタープライズ、販売元はポニーキャニオン

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 岸部一徳 - NHK人物録

関連項目

外部リンク

NHK 土曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
繋がれた明日
(2006.03.04 - 2006.03.25)
(→ここまでは22時台で放送)
マチベン
(2006.04.08 - 2006.05.13)
ディロン〜運命の犬
(2006.05.20 - 2006.07.01)
NHK総合テレビジョン 土曜日21時台
マチベン
(→ここから「土曜ドラマ」枠)
ディロン〜運命の犬
土曜ドラマ
※ 特記がない限りは21時放送、「*」…20時放送。「★」…22時放送。
 
第1次(1975年 - 1984年)
1975年 - 1979年

遠い接近 - 中央流沙 - 愛の断層 - 事故 - この町の人 - 愛染かつら - 生ける人形 - 浪華悲歌 - 限りなき前進 - 男たちの旅路(第1部) - 花に棲む - 寺島町奇譚 - 紅い花 - 閃光の遺産 - 高層の死角 - 轢き逃げ - 暗い落日 - 男たちの旅路(第2部) - 堂々たる打算 - およね平吉時穴道行 - 終りなき負債 - もしも・あの時 - 棲息分布 - 最後の自画像 - 依頼人 - たずね人 - 男たちの旅路(第3部) - 虹の花 - 優しい時代 - 兄とその妹 - 出来ごころ - 人情紙風船 - 十字路 第一部 - 天城越え - 虚飾の花園 - 一年半待て - 火の記憶 - 十字路 第二部 - 阿修羅のごとく - 死にたがる子 - 血痕追跡 - 四角な船 - 失楽園'79 - 大阪親不孝通り - 大阪発-あした - 男たちの旅路(第4部) - 素直な戦士たち

1980年 - 1984年

阿修羅のごとく パート2 - 離婚 - 天才画の女 - 空白の900分―国鉄総裁怪死事件― - 暁は寒かった―誰かが母を殺した日― - さらばきらめきの日々 - 魂の夏 - 蛇蝎のごとく - わが青春のブルース - 踊る - 君はまだ歌っているか - タクシー・サンバ - 価格破壊 - けものみち - 大阪ドン・キホーテ - 横浜物語 - 遠雷と怒涛と - 噂になった女たち - 私の父の反乱 - 希望 - 翔べ!南十字星号 - 追跡 - 白き抗争 - 欲望 - 日だまり - 波の塔 - 話すことはない - 華族の女 - わたしの名は女です - 青春スクランブル

 
第2次(1988年 - 1998年)
1988年 - 1989年

結婚する手続き - カイワレ族の戦い - 十九歳 - ときめき宣言 - 翔べひよっ子 - 夕陽をあびて - 兄弟 〜あにおとうと〜

1990年 - 1994年

別の愛 - 家族の値段 - 恋愛模様 - 理想の男性 - 新十津川物語 明治編 - チロルの挽歌 - - 新十津川物語 大正編 - 新・王将 - オバサンなんて呼ばないで! - 恐怖の航海 - 潮風のサラ - 春むかし - 新十津川物語 昭和編 - 愛を忘れないで - 流れてやまず - 地球をダメにする50のかんたんな方法 - パパ嘘だと言って - 推定有罪 - とおせんぼ通り - 欅の家 - 大草原に還る日 - 私が愛したウルトラセブン - 消えた金塊ブリンクス・マット強奪事件 - パパとアリスの奮戦記 - ミス・ローズ・ホワイトの秘密 - 春の一族 - 系列(パート1) - オバサン、咲いた! - 三十三年目の台風 - がんばらんば 〜平成の島原大変〜 - 勇士たちの帰郷 - 街角 - エトロフ遥かなり - 愛が聞こえます - 聞こえるかい心の歌が - 五右衛門 - 銀行 男たちのサバイバル - 否認 - 幸福の条件 - 米田家の行方 - 北山一平 アイラブ人生 - 黄昏の甘い恋歌ときめき御用達・おぼっちゃまは元気印! - 系列(パート2) - 秋の一族 - 和菓子の味 - 妻よ

1995年 - 1998年

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メイドインジャパン - 火怨・北の英雄 アテルイ伝(BSプレミアムの再放送)

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2018年

炎上弁護人

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ベトナムのひかり〜ボクが無償医療を始めた理由〜

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