オールスター・トリビュート・トゥ・ブライアン・ウィルソン
オールスター・トリビュート・トゥ・ブライアン・ウィルソン (An All-Star Tribute to Brian Wilson) は、2001年3月29日に、ニューヨークの有名なラジオシティ・ミュージックホールで開催された、ブライアン・ウィルソンの功績を讃えたトリビュート・コンサートであり、その模様はターナー・ネットワーク・テレビジョン (TNT) で同年7月4日に放送され、さらにDVD化された。
コンサートでは、チャズ・パルミンテリが司会を務めたほか、キャメロン・クロウ、デニス・ホッパー、サー・ジョージ・マーティンが登場して、ブライアン・ウィルソンの人生と音楽における成功について語るなど、全体として3時間以上に及んだが[1]、テレビ放送やDVD版では内容は圧縮されており、DVDの収録時間は96分である[2]。また、DVDの収録順は、実際の演奏の進行とは異なっている。
セットリスト
以下の楽曲はDVDに収録されたものだけを収録順に列挙しているが、コンサートでは全34曲が演奏され、その中には、『ペット・サウンズ』からの全曲が含まれていた。
曲 | 演者 | 作者 |
---|---|---|
アワ・プレイヤー Our Prayer | ハーレム少年合唱団(英語版) | ブライアン・ウィルソン |
カリフォルニア・ガールズ California Girls | リッキー・マーティン | マイク・ラヴ ブライアン・ウィルソン |
ヘルプ・ミー・ロンダ Help Me, Rhonda | リッキー・マーティン | マイク・ラヴ ブライアン・ウィルソン |
サーファー・ガール Surfer Girl | ポール・サイモン | ブライアン・ウィルソン |
サーフ・シティ Surf City | ゴーゴーズ[3] | ジャン・ベリー(英語版) ブライアン・ウィルソン |
イン・マイ・ルーム In My Room | カーリー・サイモン デヴィッド・クロスビー ジミー・ウェッブ | ゲイリー・アッシャー ブライアン・ウィルソン |
太陽あびて The Warmth of the Sun | ヴィンス・ギル | マイク・ラヴ ブライアン・ウィルソン |
アイ・ゲット・アラウンド I Get Around | エヴァン・アンド・ジャロン(英語版) | マイク・ラヴ ブライアン・ウィルソン |
神のみぞ知る God Only Knows | エルトン・ジョン | トニー・アッシャー ブライアン・ウィルソン |
駄目な僕 I Just Wasn't Made for These Times | エイミー・マン マイケル・ペン(英語版) | トニー・アッシャー ブライアン・ウィルソン |
ドント・ウォリー・ベイビー Don't Worry Baby | ビリー・ジョエル | ロジャー・クリスチャン(英語版) ブライアン・ウィルソン |
セイル・オン・セイラー Sail On, Sailor | ダリアス・ラッカー(英語版) マシュー・スウィート[4] | タンディン・アルマー(英語版) レイモンド・ケネディ(英語版) ジャック・ライリー(英語版) (John Frank Rieley III) ヴァン・ダイク・パークス ブライアン・ウィルソン |
素敵な君 You're So Good to Me | ウィルソン・フィリップス | マイク・ラヴ ブライアン・ウィルソン |
グッド・ヴァイブレーション Good Vibrations | アン・ウィルソン/ ナンシー・ウィルソン(ハート) ジュビラント・サイクス ハーレム少年合唱団 | マイク・ラヴ ブライアン・ウィルソン |
サーフズ・アップ Surf's Up | ヴィンス・ギル ジミー・ウェッブ デヴィッド・クロスビー | ヴァン・ダイク・パークス ブライアン・ウィルソン |
英雄と悪漢 Heroes and Villains | ブライアン・ウィルソン[5] | ヴァン・ダイク・パークス ブライアン・ウィルソン |
素敵じゃないか Wouldn't It Be Nice | エルトン・ジョン ブライアン・ウィルソン | トニー・アッシャー マイク・ラヴ ブライアン・ウィルソン |
バーバラ・アン Barbara Ann | ブライアン・ウィルソン オールスター・アンサンブル[6] | フレッド・ファサート(英語版) |
ファン・ファン・ファン Fun, Fun, Fun | ブライアン・ウィルソン オールスター・アンサンブル | マイク・ラヴ ブライアン・ウィルソン |
ラヴ・アンド・マーシー Love and Mercy | ブライアン・ウィルソン ハーレム少年合唱団 | ブライアン・ウィルソン |
DVDには、ボーナス・トラックとして、ブライアン・ウィルソンによる「恋のリバイバル (Do It Again)」が収められている。この曲は、マイク・ラヴとブライアン・ウィルソンの共作である。
脚注
- ^ Crandall (2001) 参照。
- ^ “An All-Star Tribute to Brian Wilson (2001)”. The New York Times. 2015年12月3日閲覧。
- ^ ゴーゴーズは「リトル・ホンダ」も演奏した。Crandall (2001) 参照。
- ^ ダリアス・ラッカーとマシュー・スウィートは「待ったこの日 (I'm Waiting for the Day)」も演奏した。Crandall (2001) 参照。
- ^ ブライアン・ウィルソンの演奏にはワンダーミンツが参加しており、「レイ・ダウン・バーデン (Lay Down Burden)」、「恋のリバイバル (Do It Again)」も演奏された。「レイ・ダウン・バーデン」の演奏には、カール・ウィルソンの息子ジャスティンがギターで参加した。Crandall (2001) 参照。
- ^ コンサートのフィナーレでは、「バーバラ・アン」、「ファン・ファン・ファン」の間に「サーフィン・U.S.A. (Surfin' U.S.A.)」が演奏された。Crandall (2001) 参照。
参考文献
- Crandall, Bill (2001年3月30日). “Good NY Vibrations for Brian Wilson at Tribute - John, Joel, Simon and Simon honor Wilson at Radio City”. 2015年12月3日閲覧。
外部リンク
- IMDB - Full Cast, Crew, and Performers
- An All-Star Tribute To Brian Wilson - Discogs
- An All-Star Tribute To Brian Wilson - Setlist.fm