オトレーレー

オトレーレー古希: Ὀτρηρή, Otrērē)は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してオトレレとも表記される。

オトレーレーはアマゾーン族の女王で、アレースとの間にヒッポリュテー[1]アンティオペー[2]ペンテシレイアを生んだ[3][4]

世界の七不思議に数えられるエペソスアルテミス神殿は、この建設について古くからアマゾーン族が関わっていたとされ[5]、一説にはオトレーレーが創建したともいわれる[6]。またオトレーレーは黒海のアレースの島にアルテミスの神殿を建設した[7]

娘であるヒッポリュテー、アンティオペー、ペンテシレイアはいずれもアマゾーン族の女王として知られる。ヒッポリュテーはヘーラクレースがヒッポリュテーの帯を求めてアマゾーン族の国にやって来たときに殺された[8]。アンティオペーはこのとき捕らわれてテーセウスの妻となり、ヒッポリュトスを生んだ[1][9]。ペンテシレイアはトロイア戦争においてトロイア軍に味方して戦い、アキレウスに討たれた[3][4]

系図

アイゲウス
 
オトレーレー
 
アレース
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
テーセウス
 
アンティオペー
 
ヒッポリュテー
 
ペンテシレイア
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ヒッポリュトス
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


脚注

  1. ^ a b ヒュギーヌス、30話。
  2. ^ ヒュギーヌス、241話。
  3. ^ a b アポロドーロス、適用(E)5・1。
  4. ^ a b ヒュギーヌス、112話。
  5. ^ パウサニアス、7巻2・7。
  6. ^ ヒュギーヌス、225話。
  7. ^ ロドスのアポローニオス、2巻387行。
  8. ^ アポロドーロス、2巻5・9。
  9. ^ アポロドーロス、適用(E)1・16。

参考文献

神々
オリュンポス神
オリュンポス
十二神
下位神
ティーターン
ティーターン
十二神
後裔の神々
原初の神々
海洋の神々
河川の神々
ポタモイ
冥界の神々
クトニオス
その他の神々
ニュンペー
オーケアニス
ネーレーイス
ナーイアス
プレイアス
ヘスペリス
その他
怪物
英雄
出来事
アイテム
神殿
原典
芸術
関連項目
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