インドメタシン

インドメタシン
IUPAC命名法による物質名
  • 1-(4-クロロベンゾイル)-5-メトキシ-
    2-メチル-1-H-インドール-3-酢酸
臨床データ
胎児危険度分類
法的規制
投与経路 経口、坐剤、点滴静注、外用
薬物動態データ
生物学的利用能~100%(経口), 80–90%(坐剤)
血漿タンパク結合99%
代謝肝臓
半減期4.5 時間
排泄腎臓 60%, 便 33%
識別
CAS番号
53-86-1
ATCコード C01EB03 (WHO) M01AB01 (WHO), M02AA23 (WHO), S01BC01 (WHO)
PubChem CID: 3715
DrugBank APRD00109
KEGG D00141
別名

インテバン, インダシン, マタジン, メサジン, メゾリン, インドシン, イドメシン, カトレップ, インドシド, ヨードメタシン, インテバンSP, メチンドール, アコニップ, アスモID, インサイド, インテダール, インテナシン, インテナース, インデラニック, インデラポロン, インドノール, インドメ, インドメロール, インメシン, インメタン, コリフメシン, サロダン, ゼムパック, セラスター, テンポラル, トラップオン, ハップスターID, プロアリシン, ミカメタン, ラクティオン,

インナミット[1]
化学的データ
化学式C19H16ClNO4
分子量357.79 g.mol-1
  • n1(c2c(c(c1C)CC(=O)O)cc(cc2)OC)C(=O)c1ccc(cc1)Cl
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インドメタシン: indometacin)とは、非ステロイド性抗炎症薬の一つ。アラキドン酸カスケードにおけるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することによりプロスタグランジン類の生成を抑制することによって抗炎症作用を示す。また、抗炎症作用以外に鎮痛作用を持つ。

プロドラッグとしてインドメタシンファルネシルアセメタシンがある。

効能

最も効果のある症状は、好酸球性膿疱性毛包炎である。これはPGE2産生に関与するシクロオキシゲナーゼ1(COX-1)を阻害し、Th2サイトカインによる好酸球増殖や機能亢進を抑制するといわれている[2]

副作用

最も多い副作用は、胃腸症状である。重症化することはめったにないが、胃潰瘍などのNSAID潰瘍にも、念のため注意が必要である。

人によっては発疹ができたり、喘息発作を起こすおそれがある。アレルギー体質の人や、元々喘息にかかったことのある人には要注意である。

そのほか、腎臓肝臓の働きが悪くなったり、血液に異常が出ることがある。

妊娠後期において、動脈管収縮、胎児循環持続症、羊水減少、新生児壊死性腸炎といった胎児毒性があり妊婦への使用は避けるべきである[3]

脚注

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  1. ^ J-GLOBAL より。
  2. ^ 栗原佑一 2011.
  3. ^ 平松祐司 2014, p. 8.

関連項目

参考文献

  • 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版社 1991年 ISBN 4885006104
  • 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
  • 平松祐司「2. 妊娠と薬(XV. 妊娠とアレルギー疾患,専門医のためのアレルギー学講座)」『アレルギー』第63巻第1号、日本アレルギー学会、2014年、6-13頁、NAID 110009798508。 
  • 栗原佑一、ほか「皮膚科エキスパート Q&A.」『医薬の門』第51巻第1号、2011年、21-23頁。 

外部リンク

サリチル酸
アリルアルカノイック酸
2-アリルプロピオン酸
(プロフェン)
N-アリルアントラニル酸
フェナム酸
ピラゾリジン誘導体(ピリン系)
オキシカム
COX-2選択的阻害薬
  • セレコキシブ
  • デラコキシブ(英語版)
  • エトリコキシブ(英語版)
  • フィロコキシブ(英語版)
  • ルミラコキシブ(英語版)
  • パレコキシブ(英語版)
  • ロフェコキシブ
  • バルデコキシブ(英語版)
スルホンアニリド
局所適用製品
一酸化窒素供与型COX阻害薬
  • ナプロキシノド(英語版)
塩基性抗炎症薬
その他

太字はグループで初期に発見された薬物。承認取消あるいは市場撤退した薬、動物用医薬品。

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